2019/02/26 14:36


類農園は設立して以降20年「農薬や化学肥料に頼らない栽培」を実践してきました。
そして、この5月に【有機(オーガニック)JAS 認定】を取得しました。

●なぜ、有機(オーガニック)栽培に取り組んだのか?
現在、化学肥料の大量使用により、農産物の生産は増えましたが、野菜の栄養分は3割も減っていると言われています。
また、大量消費・大量生産の時代に、畑に投入された農薬や化学肥料によって、土地は痩せ雨水によって周辺には大量の肥料が流れ、河川の汚染源となっています。


この様な社会状況を受け、より安心できる作物をお届けしていくため、20年前から類農園は「農薬や化学肥料に頼らない栽培」を実践してきました。
そして、その栽培の安全性をより明確にしていくため、5月に【有機JAS認定】を取得しました。


●「有機(オーガニック)JAS認定」を受けた野菜とは?

農林水産省が定めた品質基準に合格した農作物。国内の耕地面積における有機の畑の割合は0.2%(※)。
取得には厳しい基準が設けられている。

(1)種まき又は植え付けする2年以上前から、田畑の土に禁止された農薬や化学肥料を使用していない。
(2)栽培中も禁止された農薬や化学肥料を使用していない。
(3)有機質の肥料についても、その原料まで遡って安全性がチェックされる。
(4)遺伝子組換え由来の種を使用しない。
※平成28年4月1日現在。資料:農林水産省HP「国内における有機JASほ場面積」


有機(オーガニック)栽培を実現するために、類農園では次の取り組みを実施しています。


●雑草を生えさせない仕組み
無農薬栽培の中で、一番大変なのが「雑草」との戦いです。
類農園では「雑草を生えさせない」土壌づくりの一環として、太陽熱を利用した「熱消毒」を行っています。


ハウス内に種を撒く前、畑に「シート」を張り巡らせ密閉します。
太陽熱で暑くなったビニールハウス内の地温は、60~45℃前後になります!
この熱により地中の雑草の種や病原菌を死滅させることができます。
※有用な微生物は死滅させないように、熱消毒の期間や温度管理を徹底して行っています。


●「病害虫に負けない」作物を育てるには?

病害虫を予防する一番の対応策は、作物を「病害虫に負けない」元気な状態に保つことです。
そのために重要なのが「土作り」です。

そこで類農園では、稲作栽培で出るヌカ・もみ殻や、中山間の農地から取れる雑草などを、畑にすき込んでいます。
これらが土中の微生物のエサとなり、微生物がこれらを分解していくことで土が豊かになり、植物に豊富な栄養素を送ってくれます。


●地域ぐるみの【循環型農業】の実現に向けて
類農園が有機栽培に取り組んだのには、もう一つ重要な理由があります。
それは、【地域ぐるみの循環型農業】を実現していける可能性を秘めているからです。

奈良農場がある宇陀市には水稲農家さんが多数おられます。
これらの農家さんと連携し、稲作で出てくるヌカ・もみ殻を畑作で利用していく仕組みが出来れば、資源を地域で有効活用した【地域ぐるみの循環型農業】が実現できます。


また、これにより畑作農家さんも高い肥料等を買わずに済むので、農家さんの経営面も改善していくことが可能になります。

そういった可能性を秘めた類農園のお野菜を、ぜひお試しください!